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梅雨どきの疲れ

 春夏秋冬、四季なある日本では、その季節ごとに多くなる病気があります。冬は、風邪(インフルエンザ)、春には花粉症、夏には食中毒、熱中症、むしさされ、結膜炎、秋は、夏の延長と花粉症というように目立って多くなります。この梅雨時の湿度の多い時期に皆さんはいかがお過ごしでしょうか。毎日がなんとなくだるい、しんどいと感じられる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私の診察所にも6月に入ってそういう訴えの方が多いように思えます。

 テレビ、新聞等で体にいい食べ物、運動等いろいろな情報を耳に、また目にしますが、体をなんとなく楽にするのがビタミン剤です。その中でもビタミンB1、B2、B6の3種類を摂取すすと体が楽に感じます。この薬は、医療機関でも薬局でもありますので、1~2週間試しに飲まれてみるのもいいかもしれません。少しは違いを感じると思います。ただこれを元気な方が飲まれても、あまり効果はありません。慢性的に疲れを感じている方には、効果大だと思います。睡眠を充分にとり、こういうものを試してみても変化のない方は医療機関の受診をお勧めします。というもの、私もつい最近、精神科、心療内科の先生の講義を受ける機会があり、なんとなく自分にも当てはまるものがあるなあと思いまして真剣に聞いてしまいました病気が「うつ病」でした。症状は、疲れやすい。眠れない、食欲がない、頭が重い、集中できない、おっくう、取越し苦労、人を避ける等のものです。自分で少しでも思い当たる方は、一度は心療内科・精神科の受診を考えてみてはいかがでしょう。すっきりするかもしれません。

( 藤本 明彦  )