大腸ポリープについて大腸ポリープについて今回は述べます。大腸ポリープとは大腸の粘膜の一部分がいぼ状に盛り上がったものです。腫瘍性ポリープは腺腫と呼ばれるのが大部分で大きくなると癌化し進行癌に移行します。そのため腺腫は前癌病変と呼ばれるのはこのためです。 最近癌化しやすいタイプのポリープが注目され大腸内視鏡検査の所見で早く癌化するタイプがわかり小さなポリープでも切除しておいた方がいいことがわかってきました。 癌と同様、腺腫は生活習慣などの環境要因や遺伝要因が原因と考えられています。 高脂肪、低繊維食などによる肥満やアルコールそして大腸ポリープの家族歴のある方は要注意です。 小さなポリープには症状はありませんが、ポリープが大きくなると出血がおこり便に血液が付着したりする血便となります。痔の場合でも出血しますが、大腸の検査をしておいた方がいいいと思われます。 ポリープの切除は内視鏡的ポリペクトミーや粘膜切除術が主体ですが、癌化している場合には内視鏡下粘膜剥離術が必要になる場合もあります。再発したり一回の検査では分からない場合もあり、ポリープ切除後は安心せず2年に一回は検査を受けましょう。 血便に気づいたり、大腸癌検診で行われる便潜血反応が、一回でも陽性になった場合には必ず大腸検査を受けることをお勧めします。 (久保 義一)
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