血圧高めの方はご用心!血圧が高めなのに放置している方はいませんか。血圧が高くても自覚症状がない、少し高いくらいなら大丈夫などと、何もしない方をまだまだ多く見かけます。高血圧は放置すると、脳卒中や心筋梗塞などを起こして、健康寿命の短縮〜死亡につながる怖い病気です。症状がないので、高血圧は「サイレントキラー(無言の殺人者)」ともいわれます。この健康百科では、血圧が高いのに医療機関にかかっていない方に、高血圧に関心を持ってもらいたいと思います。 高血圧の予防・撲滅キャンペーンの一つとして、日本高血圧学会が募集した川柳(2017年版)の入賞作品を紹介して、皆さんに高血圧治療の大切さを知ってもらいます。 「手相より 血圧計で 知る未来」が2017年の最優秀作品でした。血圧が高いほど脳卒中で半身不随になったり、心筋梗塞や心不全で寝たきり状態になったり、最悪の場合は命を失う未来が待っているのです。 「薄味が 健康寿命の 隠し味」 血圧高めの人にお勧めとして、第一に減塩です。また、毎日の散歩が血圧を下げることが知られています。減塩や運動などの生活習慣改善だけでは、血圧が十分に下がらない場合は医療機関で高血圧の治療を受けることになります。 「測るのが 血圧治療の第一歩」 最近重要視されているのが「家庭血圧」です。自宅で測る血圧が、病院で測る血圧よりも将来の合併症予測に優れているのです。家庭血圧でお勧めの測定方法は、起きて排尿後、朝食前に座った状態で数分安静して測ることです。血圧は測るたびに値が違うので戸惑うかもしれませんが、血圧はそのように変動しているものなのです。血圧手帳などに記録して週〜月単位でその平均の血圧値を見ることが重要です。かかりつけ医に見てもらい、高血圧の改善をしてください。 「高血圧 下げるあなたに 金メダル」 皆さん元気で百歳を目指しましょう。 (岩田 猛)
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