冬になり寒い、ときに、怖い病気は心筋梗塞、脳梗塞等がありますが、インフルエンザもそのひとつです。
最近はインフルエンザの流行が以前に比べて遅く二月前後が流行の始まりとなっていましたが今年は少し変化があり例年になく早く十一月に発生しています。昨年の三十倍だそうで今年はよりいっそうの注意が必要です。
低温と乾燥がインフルエンザ流行の条件と思われていましたが、今年の沖縄では一年中インフルエンザがはやっていて冬に流行する病気とは言えなくなっています。
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型、と三つのタイプに分けられます。
中でもA型は細かくさらに多くのタイプがあり二種類のH(ヘマグルニチン)とN(ノイラミダーゼ)という二種類の蛋白あり方で最終的な型が決まります。HはH1〜H15、NはN1〜N9までありこれを組み合わせると135通りあることになります。現在注目されている鳥インフルエンザはH5N1です。A型のインフルエンザは、種類によって感染する動物が決まっていて障害される器官も決まっています。ヒトは呼吸器ですが、鳥は消化管を障害されます。他にも馬、ブタ、アザラシ、鯨等も感染する型が決まっています。
今問題になっているのは過去に世界的に大流行したスペイン風邪(H1N1)、アジア風邪(H2N2)、香港風邪(H3N2)はもともと鳥インフルエンザが突然変異したもので、今後H5N1の鳥インフルエンザが変異する可能性があります。症状も重篤と予想され世界中で警戒されています。
現在インフルエンザ対策としてはタミフルなど抗ウイルス薬の備蓄とワクチンの開発が主です。
ワクチンはWHO主導で急速に進められているそうです。今年からはタミフルは異常行動などの副作用問題があり十歳代は投与禁忌となっていますのでまだ予防接種を受けていない人は受けたほうがよいと思います。