東温市医師会

爪の水虫

  • 1.爪水虫とは… 正式には爪白癬といいます。足白癬(足水虫)を治さず放置していると菌が爪に入ります。江戸時代、暖かくなると足に水疱ができてとてもかゆくなる。ちょうど水田に入る頃なので、水の中にいる虫に刺されたからに違いないと思い込み水虫という名がつきました。

  • 2.白癬の原因は… もちろん虫ではありません。白癬菌というカビです。皮膚の一番外側の側の角質が大好物で、高温多湿つまりムレると活発になります。

  • 3.繰り返す水虫は爪をチェック… 繰り返す足水虫の約50%は爪水虫を合併しています。足が治ったと思っても爪の中に菌が残っているためです。足の爪が圧倒的に多いのですが手の爪もなります。白〜黄色に濁っている、もろくボロボロと欠ける、厚くなって切りにくい、などは爪水虫かもしれません。

  • 4.似た爪の病気にご注意… 厚硬爪や爪甲剥離症などよく似た爪の変化があるため間違えて治療をしている場合もあります。濁った爪を摂取して検査で白癬菌を確認する必要があります。

  • 5.飲み薬による治療が有効です… 平均6ヶ月の治療で約8割の方が改善します。ただし、一緒に飲んではいけない薬などありますので、事前にチェックが必要です。

  • 6.塗り薬で治すには… 1〜2回塗るぐらいでは効果はでません。削ったり、他の薬を重ねたり、密封したりと外用法を工夫する必要があり手間はかかりますが、改善は期待できます。

(八木 文子)